シャントキャパシタの非線形性を考慮したDE級増幅器の解析
関屋 大雄, 渡辺 貴之, 末次 正, 谷萩 隆嗣
電子情報通信学会非線形問題研究会, pp.39-44, Dec., 2006. [pdf document]

<Abstract>

DE級増幅器は高周波数動作下で高効率動作を達成することが可能な増幅器であり,様々な分野への応用が期待されている.DE級増幅器はE級動作条件と呼ばれるスイッチング技術を用いることでスイッチング損失を低減し,高効率動作を可能とする.従来のDE級増幅器の解析ではMOSFETと並列に接続するシャントキャパシタを線形素子として扱ってきた.しかし,さらなる高周波数動作を考えると,シャントキャパシタの大きさは小さくなり,MOSFETのドレインーソース間の寄生容量の割合が大きくなる.そのとき,寄生容量の非線形性の影響を解析的に明らかにすることは極めて重要である.本稿ではシャントキャパシタの非線形性を考慮したDE級増幅器の解析を行う.