無線マルチホップネットワークにおける指向性アンテナを用いた 高スループット化方式
松本 直文, 稲葉 雅彦, 関屋 大雄, 阪田 史郎, 柳生 健吾
電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会, vol.108, no.342, pp.97-102, Dec., 2008. [pdf document]

<Abstract>

無線LAN標準のIEEE 802.11DCFを用いた直線状無線マルチホップネットワークにおいて,隠れ端末問題によるスループットの低下が問題となる.隠れ端末問題を抑制するために,指向性アンテナによるビームフォーミングを利用したMACプロトコルが提案されているが,指向性アンテナを用いることによる新たな隠れ端末問題が発生する.本稿では,端末に2つの指向性アンテナを用いたシステムにおいて,端末の送信を抑制する信号を発生させることで隠れ端末問題を解決する通信システムを提案する.理論解析とシミュレーションを行い,提案手法の有効性を示す.