ラプラス-ガウスフィルタを用いたインパルス性雑音検出器 <Abstract> インパルス性雑音の除去手法として,インパルス性雑 音検出器と復元器からなる二段処理によって画像の復元 を行う,Progressive Switching Median(PSM) フィルタ が提案されている[1]. PSMフィルタでは,雑音検出器に より検出した雑音のみ復元器で処理するため,非劣化画 素の歪みを発生させることなく画像を復元できる.しか しながら,輪郭部において,雑音でないにもかかわらず 雑音と判定してしまう誤検出が発生しやすいという問題 があった.一方,誤検出を抑制しようとすると,雑音を 検出できない未検出が増大してしまうという問題があっ た.また,輪郭か否かで処理を変える手法がいくつか提 案されているが,雑音によって輪郭を十分に抽出できな い,特定方向の輪郭しか抽出できないという問題がある. 本論文では,ラプラス? ガウス(Laplacian- Gaussian;L-G) フィルタ[2] を用いたインパルス性 雑音検出器を提案する.Median フィルタとL-G フィ ルタを用いることで,雑音によらず輪郭・平たんを抽 出できる.各部位ごとに処理を変えることで,精度良 く雑音を検出することができる.さらに,計算機シミュ レーションから提案する検出器の有効性を検証する. |