シミュレータを用いたスイッチング電源の設計
関屋 大雄, 長谷 宏之, 丹治 裕一, 呂 建明, 谷萩 隆嗣
2004年電子情報通信学会ソサイエティ大会, no.B-9-4, pp.229, Sept., 2004. [pdf document]

<Abstract>

近年電源回路の開発は従来にない小型軽量化が要求されている. このようなコンバータを開発するためには, 計算機を用いた CAE(Computer Aided Engineering) 技術が不可欠となる. 一般的に電源回路の設計にはいくつかの設計条件が存在し, それらを満足するための素子等の最適化が必要となる. しかし, 回路の挙動を正確に表現し, かつ複数の条件を同時に満足する解を求めるには多くの仕事を必要とする. 本稿ではスイッチング電源の開発において, 複数の動作条件を同時に満足する設計を数値的に導出するアルゴリズムを提案する. 提案手法を用いると, 回路の挙動の表現(回路方程式の作成)と複数の条件を同時に満足する解の導出という仕事が完全に分離され, 回路シミュレータの特徴に応じて設計を行うことが可能となる.