マルチホップ磁界共鳴無線電力伝送システムの動作原理と設計実装例 <Abstract> コイル間の磁界を通じて電力を送信する磁界共鳴結合方式は無線電力伝送の中でもっとも研究開発が進んでいる領域である。その中で,磁界共鳴方式は回路上でLC共振フィルタを動作周波数で共振させることで,共振させない電磁誘導方式と比較して送電距離を延伸することができる。さらにコイルのカップリングを多段にすることで距離の延伸を実現できることが知られている。本稿では,磁界共鳴方式におけるマルチホップ無線電力伝送において,その動産原理を説明する。また,磁界共鳴方式においては,回路設計が重要であることを説明した上で,具体的設計実装例を示す。 |