低透磁率コアを使用したトランスのモデリングと高周波コンバータ設計最適化 <Abstract> 本研究では,低透磁率コアを使用した共振コイルおよびトランスのモデルを提案する.本モデルは実測データに基づいて相互インダクタンスのフィッティング関数を作成し,共振コイルの自己インダクタンス,トランスの自己インダクタンス及び結合係数の予測を行う.提案手法を用いて導出したパラメータが,実測値と高精度で一致したことから,本モデルの有効性を確認する.また,本モデルをプッシュプル E 級絶縁型 DC/DC コンバータの設計最適化プログラムに組み込み,共振コイル,トランスの仕様を含めた最適化設計及び回路実験を行い,提案手法の妥当性を確認した.回路実験では動作周波数 4 MHz,出力 1185 W で,電力変換効率は 94.2 % を達成した. |