マルチホップネットワークにおけるQoSと公平性を考慮したMACプロトコル
松本 真沙樹, 関屋 大雄, 呂 建明, 阪田 史朗, 谷萩 隆嗣
電子情報通信学会情報ネットワーク研究会, pp.7-12, June 2006. [pdf document]

<Abstract>

本稿ではマルチホップネットワークにおけるQoSとバッファ使用量の公平性を考慮したMACプロトコルを提案する.提案方式は,端末自身のバッファ使用量の情報を自身のCW (Contention Window)_の変更に用いると同時に,送信範囲内の端末のCWを増加することに用いる.その結果,バッファ使用量の多い端末は優先して送信権を得るため,バッファ使用量の公平性を確保できる.また,高負荷時においては,バッファ使用量の多い端末が増加するため,端末がCWを増加する機会が増える.その結果,各優先度ごとに割り当てられているCW_の差は各優先度ごとに割り当てられているCW_の差に比べて大きいため,高負荷時において,QoSの保証を可能とする.シミュレーションにより,従来方式と比較し,提案方式がQoSの保証を実現しながら,バッファオーバーフローを削減し,さらに,高いスループットを持つことを示す.

 

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