少ホップ無線ネットワークにおける双方向フローの最大スループット解析
松本 真沙樹, 関屋 大雄, 阪田 史郎, 谷萩 隆嗣, 柳生 健吾
2008年電子情報通信学会総合大会, no.B-21-25, p.626, Mar. 2008. [pdf document]

<Abstract>

直線状のネットワークのような基本的なトポロジにお いて, 無線マルチホップネットワークの特性を明らかに する試みは, 現実の複雑なトポロジを考える上で重要で ある[1], [2]. この中で, 文献[1] では少ホップ数におけ る片方向フローの最大スループットを解析的に導出して いる. 文献[1] では, リンク単位で通信時間と衝突率の関 係式から解析を行っている. 一方, 文献[2] では多ホップ 数における双方向フローの最大スループットを解析的に 導出している. 文献[2] では, 十分に長い直線状トポロジ を考えているため, ボトルネックとなる端末と付近の端 末の通信時間は等しくなる. しかし, 少ホップ数のトポ ロジでは, 両端の端末が片方向にしか送信せず, その両 端の端末がボトルネック端末のキャリアセンス範囲内も しくは隠れ端末になる. その結果, すべての端末の通信 時間が同一とはならず, 解析が難しくなる. 本稿では, 少 ホップ数のトポロジにおける双方向フローの最大スルー プットの解析を行う. シミュレーションにより, 解析の 妥当性を示す.

 

Copyright (C) 2001- S-Lab., Dept. of Information and Image Sciences, Faculty of Engineering, Chiba Univ. All Rights Reserved.