マルチホップネットワークにおけるバッファ使用量を考慮することによりQoSを保証するMACプロトコル
松本 真沙樹, 関屋 大雄, 呂 建明, 谷萩 隆嗣, 阪田 史郎
電子情報通信学会論文誌B, vol.J92-B, no.2, pp.390-399, Feb. 2009. [pdf document]

<Abstract>

マルチホップネットワークにおいて競合型のチャネルアクセス方式であるEDCF (Enhanced Distributed Coordination Function) を適用すると, 各端末のバッファ使用量の不公平性, 高負荷時に衝突の増 加に伴いQoS (Qualtiy of Service) の保証が困難になる問題などが生じる. 本論文ではマルチホップネットワー クにおけるQoS とバッファ使用量を考慮したMAC プロトコルを提案する. 提案方式ではバッファ使用量が大き くなると自身の送信優先度を高めると同時に, 周辺端末が送信を控えさせるよう動作する. これにより, バッファ 使用量の公平性を確保できる. さらに, 高負荷時には多くの端末が送信を控える方向に動作し, 衝突を抑制する ことができる. シミュレーションにより提案方式がQoS の保証を実現しながら, 従来方式と比較して少ないバッ ファオーバーフローを実現し, さらに高い総スループット特性を持つことを示す.

 

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