SLM法における計算量削減のためのサブバンド分割法
今町 友哉, 関屋 大雄, 阪田 史郎
電子情報通信学会通信方式研究会, vol.108, no.454, pp.19-24, Feb. 2009. [pdf document]

<Abstract>

直交周波数分割多重(OFDM) の問題の一つである, PAPR(Peak-to-Average Power Ratio) を低減する手法 としてサブバンドSLM 法(Selected Mapping) が提案されている. しかし, サブバンドSLM 法では連続したサブキャ リアをグループ化するため, IFFT そのものの計算量を削減することはできない. また, IFFT ポイント数を減らすこ とで計算量を削減するサブバンド分割手法も提案されているが, 各グループの割り当てサブキャリア数に偏りが生じ るため, PAPR 特性が劣化するという問題がある. 本論文では, SLM 法における計算量削減のためのサブバンド分割 法を提案する. 提案手法では, 各グループの割り当てサブキャリア数の偏りを少なくしつつ, IFFT ポイント数を減ら すことで従来のサブバンド分割法と比較して同じPAPR 特性における計算量を削減できる. シミュレーションにより, 提案手法は従来のサブバンド分割法と比較して, 同じ計算量におけるPAPR 特性を改善し, 同じPAPR における計算 量を削減することを示す.

 

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