無線マルチホップネットワークにおける RTS/CTS 使用時の最大スループットに関する解析
杉本 拓也, 稲葉 雅彦, 関屋 大雄, 阪田 史郎, 柳生 健吾
電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会, vol.108, no.342, pp.91-96, Dec. 2008. [pdf document]

<Abstract>

無線LANの標準であるIEEE 802.11を用いた無線マルチホップネットワークにおいて,これまで様々な形態に関して定量的なスループット解析が試みられているが,IEEE 802.11のオプションであるRTS/CTSを用いた場合のスループット解析例はほとんどない.現実のネットワークではRTS/CTSを使用することによるパケットの衝突回避の効果が考えられ,そのような状況においても,スループットを理論的に解析することは重要である.本稿では,直線状の無線マルチホップネットワークにおける,RTS/CTS使用時のUDPの片方向フローの最大スループットに関する理論解析を行う.さらに,シミュレーションを行い,解析結果とシミュレーション結果を比較することにより解析の妥当性を示す.

 

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