無線マルチホップネットワークにおける RTS/CTS使用時の双方向フローに関する最大スループット解析
杉本 拓也, 小室 信喜, 関屋 大雄, 阪田 史郎
電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会, vol.109, no.449, pp.217-222, Feb. 2010. [pdf document]

<Abstract>

無線LANの標準であるIEEE 802,11を用いた無線マルチホップネットワークにおいて,これまで様々な形態に関して定量的なスループット解析が試みられているが,IEEE 802,11のオプションであるRTS/CTSを用いた場合のスループット解析例はほとんどない.無線マルチホップネットワークにおけるRTS/CTSの使用はパケット衝突を回避することに高い効果を持つが,オーバーへッドが増加するという問題を抱えている.それゆえに,理論解析からネットワークの最大容量,すなわち,最大スループット値を得ることは非常に重要である.本稿では,直線状の無線マルチホップネットワークにおける,RTS/CTSを使用した時のUDPの最大スループットに関する双方向フローの理論解析を行う.さらに,シミュレーションを行い,解析結果,シミュレーション結果を比較することにより,解析の妥当性を確認する.

 

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