無線マルチホップネットワークにおけるトークン生成レートに基づく複数優先フローQoS保証のための受信機会制御方式
高瀬 琢磨, 小室 信喜, 阪田 史郎, 関屋 大雄, 塩田 茂雄, 村瀬 勉
電子情報通信学会論文誌B, vol.J95-B, no.2, pp.188-198, Feb. 2012. [pdf document]

<Abstract>

無線LANの普及に伴い,多様なサービスが提供されている.このため,音声や動画配信等のマルチメディア通信において品質の良い通信を提供するためのQoS制御が重要性を増している.また,固定インフラが不要な無線マルチホップネットワークが注目を集めている.これまでQoS制御は数多くの研究が行われ,MACプロトコルとしてIEEE 802.11eが標準化された.しかし無線マルチホップネットワークにおけるQoS制御はシングルホップネットワークよりも困難である.IEEE 802.11eもマルチホップ環境を想定しておらず,同環境下においてはQoS制御効果が不十分である.そこで本論文では,マルチホップ環境においてもQoS制御可能なMAC層で動作する方式を提案する.提案方式では,以前筆者らが提案したトークン生成レートに基づくQoS制御方式を応用し,マルチホップネットワークにおいて優先フローが安定した要求スループットを得られることを目的とする.シミュレーションにより,提案方式は効果的なQoS制御が可能であることを確認する.

 

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