あるマルチホップネットワークに生じるバックオフステージ同期とその考察
眞田 耕輔, 関屋 大雄, 小室 信喜, 阪田 史郎
電子情報通信学会 複雑コミュニケーションサイエンス研究会, vol.CCS-2012-006, pp.29-35, Aug. 2012. [pdf document]

<Abstract>

CSMA/CA 方式を用いたIEEE802.11 無線マルチホップネットワークでは,ネットワークにおける個々の 端末が自律分散的に動作して,それらが有機的に結合することによってネットワークを構成し,ダイナミクスを生み 出す.端末の動作によってネットワークにどのようなダイナミクスが生じるかを明らかにするのは,ネットワークの 本質の理解,ネットワークの設計をする上で重要である.本稿では,片方向無線マルチホップネットワークに生じる バックオフステージ同期について詳細に調査する.片方向無線マルチホップネットワークに生じるバックオフステー ジ同期の特徴をモデル化する.片方向無線マルチホップネットワークの最大スループットをネットワークの振舞いと バックオフステージ同期の特徴を考慮することによって導出する.シミュレーションとの比較により,解析結果の妥 当性を示し,「バックオフステージ同期」の発生とネットワークの振舞いを解析的に明らかにする.

 

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