IEEE802.11 マルチホップネットワークにおける理論解析とそこからみえるネットワークのダイナミクス
関屋 大雄, 眞田 耕輔, 小室 信喜, 阪田 史郎
2013年電子情報通信学会総合大会, no.BS-9-6, pp.S-185, Mar. 2013. [pdf document]

<Abstract>

無線マルチホップネットワークは,ネットワークを構 成している端末がそれぞれ独立に動作することで,ネッ トワークの全体の挙動を生み出す.個々の端末の振る舞 いにより,どのようなネットワークの挙動が発生するか を明らかにし,それらを解析的に表すことは,無線マル チホップネットワークの本質を理解する上で重要である. しかし, 無線マルチホップネットワークのMAC プロトコ ルとして検討されているIEEE802.11 ベースのMAC プ ロトコルは元来シングルホップ用に設計されたものであ り, それをマルチホップに適用した場合個々の端末の動 作がどのようなネットワークダイナミクスを生み出すか, という視点での議論はほとんどないように感じている. 本稿ではIEEE802.11 無線マルチホップネットワーク に対し, 著者らが進めてきた解析についてごくごく簡単 に紹介し, その解析からみえてくるネットワークの挙動 について議論すしたい. なお, 各グラフのパラメータお よび解析の詳細はスペースの関係もあり, 参考文献に譲 ることとする.

 

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