IEEE 802.11eとDCFの混在無線LAN環境への受信機会制御適用による動的QoS保証
渡部公介, 小室信喜, 阪田史郎, 関屋大雄, 塩田茂雄, 村瀬勉
電子情報通信学会情報ネットワーク研究会, vol.111, no.469, pp.293-298, Mar. 2012. [pdf document]

<Abstract>

IEEE 802.11e EDCA (Enhanced Distributed Channel Access)では,フレームに4つの優先度を設けることで,通信品質を要求されるデータを優先的に送信する QOS (Quality of Service)制御を実現している.しかし,EDCAで構成されるネットワーク内にDCF (Distributed Coordination Function)で動作する端末が混在すると,EDCAのQoS制御機能の低下する問題がある.本稿では,DCFで動作する端末に対してAP (Access Point)の機能変更のみで導入が可能なQoS制御方式 ROC (Receiving-Opportunity Control in MAC Frame)を用いることで,EDCAのQoS制御機能低下を防止する方式を提案する.さらに,任意の混在環境において,フロー数,パケット長,データレート等のパラメータを基に解析的に適切なROC制御を行う方法を示し,EDCAだけでは満たすことのできないQoS要求にも対応できる方式を提案する.シミュレーションにより提案方式の有効性を示す.

 

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