衝突振動系にみられるgrazing分岐の効率的な分岐点計算法
清水佑翔, 関屋大雄, 合原一幸, 高坂拓司
電子情報通信学会非線形問題研究会, vol.111, no.339, pp.31-34, Dec., 2011. [pdf document]

<Abstract>

衝突振動系にみられるgrazing分岐の分岐点計算法はいくつか提案されている が,解軌道の帰還時間(周期)を従属変数として扱っているためJacobi行列の構成 は煩雑となる. 本稿では,固定された境界断面を有する衝突振動系にみられる grazing分岐に対して,周期を独立変数として扱った分岐点計算法を提案する. まずシステムを記述し,固定された境界断面および局所断面を定義する.次に, いくつかの条件式を用いて分岐点の導出法を説明する.最後に,本手法を Rayleigh型方程式で記述される衝突振動系に適用し,正当性を確認する.