直線状マルチホップネットワークに生じるダイナミクスと解析
関屋大雄, 眞田耕輔, 史進, 阪田史郎
電子情報通信学会知的環境とセンサネットワーク研究会, vol.113, no.38, pp.7-12, May 2013. [pdf document]

<Abstract>

無線アドホックネットワークは自律分散型ネットワークに分類される. 現状では, 端末の動作を決定するMAC プロトコルにはIEEE802.11 Distributed Corrdination Function (DCF) が適用される. もともと IEEE802.11 DCF はシングルホップネットワークを念頭に設計されたプロトコルである. したがって, 個々の自律的動作が有機的に結合することによりネットワークが構成されると考えると, 無線アドホックネットワークのダイナミクスを把握するためには, 個々の端末がどのように動作し, それらがどのような規則のもと結合されていくか, という微視的視点からのボトムアップ的解釈が重要である. 本稿では著者らが進めてきた直線状ネットワークトポロジにおける無線マルチホップネットワークのスループット, 遅延解析を紹介する. さらにそれらの研究を通じて見出した特別なネットワークダイナミクスの例をその発生メカニズムとともに紹介する.

 

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