無線マルチホップネットワークにおいてフレーム衝突と難聴問題を軽減する指向性MACプロトコル
岡澤 徹郎, 馬 ジン, 満足 亮, 茂木 翔, 関屋 大雄
電子情報通信学会知的環境とセンサネットワーク研究会, May 2013. [pdf document]

<Abstract>

本稿では,スマートアンテナを用いた無線アドホックネットワークにおいて,フレーム衝突及び難聴問題 を軽減するMedium Access Control(MAC) プロトコルを提案する.提案方式では,OPportunistic Directional MAC プロトコル(OPDMAC) にPulse/Tone 交換を適用する.Request To Send/Clear To Send (RTS/CTS) フレーム交換 の前にPulse/Tone 交換を適用することにより,隠れ端末及び指向性隠れ端末によるフレーム衝突が軽減され,指向 性隠れ端末による衝突は難聴問題に代わる.したがって,提案方式ではPulse/Tone 交換の失敗の原因は難聴だと判 断できるため,送信端末はPulse の送信を失敗した場合別方向へのフレームを送信して,難聴問題を回避する.計算 機シミュレーションの評価により提案方式の有効性を示す.

 

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