アドホックネットワークにおいてPulse/Tone信号を用いた制御チャネル型マルチチャネルMACプロトコル
満足 亮, 関屋 大雄, 馬 ジン, 眞田 耕輔, 阪田 史郎
電子情報通信学会論文誌B, vol.J97-B, no.4, pp.344-353, Apr. 2014. [pdf document]

<Abstract>

本論文では, アドホックネットワークにおいて, Pulse/Tone 信号を用いるマルチチャネル MAC プ ロトコルを提案する. マルチチャネル MAC プロトコルのひとつである制御チャネル方式は, 端末数の増加や負 荷の増大にともなう制御チャネル上での制御フレームの衝突が高スループットを得るためのボトルネックとな る. 提案方式では, Request to send (RTS)/Clear to send (CTS) フレームの交換前に, Pulse/Tone 信号の交 換を行うことで, RTS フレームの衝突を回避する. さらに, Pulse/Tone 信号の交換の適用は, CTS フレームの 受信成功率を向上させ, かつ, 周辺端末にチャネル割り当て情報をより正しく伝えることを可能とする. つまり, Pulse/Tone 信号を適用することで複数の改善要因が生まれ, 結果として従来手法と比較してスループットを向上 できる. シミュレーションにより提案方式と従来方式を比較し, 各フレームの送信状況を考察することで提案方式 の有効性を確認する.

 

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