6LoWPAN/RPL無線センサネットワークにおける 複数シンクノードを用いた経路構築手法 <Abstract> 近年,ビルディングオートメーション,スマートメータリングまたは災害地での環境センシングなど様々 な分野に無線センサネットワークが応用されることが期待されている.しかし,無線センサネットワークには特定の センサノードに電力消費が偏るホットスポット問題が従来より指摘されており多くの研究がされてきた.ホットスポッ ト問題の解決手法として移動シンクノードと複数のシンクノードを切り換えて用いる手法がこれまで提案されている. 6LoWPAN/RPL 環境下においても移動シンクノードを用いた手法が提案されているが,DODAG 再構築時間の増加 によりネットワークライフタイムが低下する.そこで本研究では6LoWPAN/RPL 環境下において複数シンクノード を用いることによりDODAG 再構築時間を減少させ,ネットワークの長寿命化を目標とする手法を提案する.またシ ミュレーション評価において従来手法と比較することにより本研究の有効性を示す. |