3次元情報を利用したRBFネットワークによる顔認識 <Abstract> 近年, 身体的な特徴を用いた個人認証法がセキュリティの分野で注目を集めている. その中で, 顔を用いた個人認証法は他の方法に比べ心理的抵抗が少ないという利点がある. また, セキュリティの分野では未登録者を登録者と誤認識する場合に重大な問題が発生するため, 未登録者を拒否する能力が重要となる. 顔を用いた個人認証法として3 次元情報とファジィニューロシステムを用いた方法が提案されている. しかし, 類似度法では登録者と未登録者を区別する閾値の決定が難しいという問題点がある. 本論文ではRBF(Radial Basis Function) ネットワークを用いた顔認識法を提案する. 提案法では中間層の各RBF に一人の登録者を識別させることで登録者と未登録者の区別が明確になり, 拒否能力の向上が期待できる. したがって, 類似度法による未登録者の拒否を行う必要がなく, 閾値によらない安定した識別精度が得られる. またシミュレーションを行い, 提案法の有用性を示す. |