フレーム長の異なるフローが共存するテザリングネットワークにおける解析 <Abstract> テザリングは, 中継端末を介して宛先端末にデータを配信する効果的な方法であり, これにより端末利用者の利便性が向上している. テザリングネットワークでは, 利用者ごとに使用するアプリケーションが異なるため, フ レーム長の異なるフローが共存する. 本論文では, フレーム長の異なるフローが共存するテザリングネットワークにおける理論解析モデルを提案する. 異なるフレーム長のデータフレームが共存することによって生じるキャリアセンスメカニズムへの影響を各端末のMedium Access Control (MAC) 層の動作のモデル化によって考慮する. これにより,各端末のフレームの保持確率および衝突率を解析的に表現し, フローおよびネットワークのスループットを解析的に導出する. 解析とシミュレーション結果との比較により解析式の妥当性を示す. |