P4を用いたマルチパス通信の実装と評価
本橋宏彰, グエン キエン, 関屋大雄
電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究会(CQ)CQ2019-145 , vol.119, no.455, pp.57-62, Mar. 2020. [pdf document]

<Abstract>

5Gなど高性能なインフラを新しく整備することは, コスト的に大きな負担になる. SDNは, リソース管理とルーティングを動的に行うことができ, かつインフラの配備を削減することができるため, 複雑なネットワークの構築に適している. しかし, SDNの実装には, 現在主流であるOpenflowなどのプロトコルに対応したネットワーク機器が必要になる. また, ネットワーク制御機器に負荷が集中する問題もある. SDNの課題を解決するためProgramming Protocol-Independent Packet Processors(P4)が開発された.P4により,スイッチ上でプロトコル非依存な記述が可能になり,パケット制御機能の実装が可能になる.本稿では, SDNにおいてスイッチ間のデータ転送プロトコルを設計および実装が可能なP4を用いてマルチパス通信を実装する.さらに,P4を用いたマルチパス通信の有効性をUDP通信により評価する.

 

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