MQTTベースマイクロペイメントシステムの提案
中田 涼太, グエン キエン, 関屋 大雄
電子情報通信学会センサネットワークとモバイルインテリジェンス研究会(SeMI)SeMI2021-53, vol.121, no.333, pp.6-10, Jan. 2022. [pdf document]

<Abstract>

近年,IoTデバイスの増加に伴い,IoTデータの共有システムの需要が高まっている.通常,低リソースのIoTデバイスによって収集されるIoTデータは,少量である.そのため,データを効率的に送受信することが求められる.このIoTデータのやり取りに,マイクロペイメントと呼ばれる少額電子決済を介して取引することが期待される.また,少量のIoTデータに対するマイクロペイメントは,低遅延かつ低手数料の取引を大量に行うことが求められる.従来研究では,IoT向けのP2Pマイクロペイメントシステムが提案されている.しかし,そのシステムは一般的なトランスポートコントロールプロトコル(TCP)通信を使用しており,P2Pのみの接続が可能である.そこで本研究では,MQTTプロトコルを使用し,複数IoT端末で同時取引が可能なマイクロペイメントシステムの提案を行う.マイクロペイメントシステムは,取引手数料なしで高速な取引が可能なIOTAと呼ばれる分散台帳技術および仮想通貨を使用し.システムの構築を行う.

 

Copyright (C) 2001- S-Lab., Dept. of Information and Image Sciences, Faculty of Engineering, Chiba Univ. All Rights Reserved.