IoTネットワークにおけるアクティブキュー管理の評価 <Abstract> 近年,IoT技術が急速に普及し,インターネットに接続されたIoTデバイスは増加している.これまでIoTデバイスは少量のデータを生成することが前提であったが,現在ではIoTデバイスは一括転送やストリーミングなど,さまざまな種類の転送に対応している.このように様々な種類のデータが混在するIoTネットワークでは,特にルーター(またはネットワーク・ゲートウェイ)がFIFOキュー管理を使用している場合,QoSを満たさない可能性がある.これは,データサイズの大きなフローがキューを圧迫し,キューイング遅延を増加させ,その結果,ラウンドトリップタイム(RTT)を増加させる可能性があるためである.この問題の解決策のひとつに,FIFOキューの代わりにアクティブキュー管理(AQM)を使用し,キューの長さとキューイング遅延に基づいて輻輳を検出する手法がある.この機能により,輻輳を迅速に検出することで送信側で動作する輻輳制御アルゴリズムを適切に動作させ,送信レートの調整,RTTの改善を図る.本研究では,エミュレータを用いて,競合フローが存在するトポロジーを作成する.そして,6種類のAQMアルゴリズムの性能を,スループットとRTTの観点から評価する. |